AlterLock Gen3を導入する際に、多くの方が気にされるのが「自分の自転車に取り付けられるか?」という点です。今回は具体的な事例を交えながら、さまざまなタイプの自転車への取り付け方法をご紹介します。
取付可能な自転車
AlterLockはボトルケージ台座に取り付ける設計となっているため、ボトルケージ台座があるロードバイク、クロスバイク、E-Bike、ミニベロなど、ほとんどの自転車に対応しています。
ロードバイクへの取付事例
まず、実際の取付事例を見てみましょう。
こちらはダウンチューブに取り付けた場合です。
シートチューブに取り付けることも可能です。
フレームによっては、ボトルの位置を上下に調整できるように3つネジが設置されている場合がありますが、そうした場合でも問題なく取り付けられます。
一方で取付けに工夫が必要なフレームも存在します。
以下のようなケースでは注意や工夫が必要な場合があります。具体的な解決方法も併せてみていきましょう。
- フレームサイズが小さい場合
- フロントディレーラーの取付け部が干渉する場合
- フレーム形状が特殊な場合
- ボトルケージ台座が無い場合
1. フレームサイズが小さい場合
ボトルケージ台座とBBの位置が近い
小さいフレームサイズなどでは、シートチューブ側に取り付けるとBB部分(クランクの付け根)とデバイスが干渉することがあります。この場合、ダウンチューブ側に取り付けるか、ボトルケージアダプターを使用することで解決できます。
具体的には、AlterLock Gen3のサイズは以下のようになっていますので、ボトルケージ台座の下側のネジから53mmのスペースが必要です。スペースが足りない場合、ボトルケージアダプターを使用して位置を調整することをおすすめします。
この写真ではボトルケージ台座の下部分のスペースが足りません。ネジ穴が3つある場合は上の2つを選択すれば問題なくデバイスを取り付けることができます。
しかし、フレームサイズが小さかったり、スローピング形状(トップチューブが水平ではなく斜めになっている)のフレームなどでは、ボトルケージ穴が2つのみという場合もあります。
スペースが足りない場合の解決方法
この場合ではボトルケージの位置を自由にスライドさせることができるアダプターを使用します。
その名も「ボトルケージ アダプター」という商品が様々販売されていますので、好みのアダプターを採用しましょう。
アダプターを挟むことで少しだけボトルケージ台座からの厚みが増えてしまうため、見た目を意識する場合は、できるだけ薄型のアダプターを使用すると良いでしょう。
まずはフレームにボトルケージアダプターを取付けます。ネジを締めこむ前にスライドさせることで高さを自由に調整することができます。
実際にボトルケージアダプターを間に挟んでAlterLockを取付けてみました。この商品は約5mmの厚みですが、意外と目立たないのではないでしょうか。
ボトルケージアダプターを使用することで、フレームとの干渉を避けて取付けることができるようになりました。
ボトルケージアダプターの注意点
ボトルケージアダプターからネジが飛び出さないように注意する必要があります。
AlterLockに付属するセキュリティボルトは20mmと長めになっているため、事前に確認せずにネジを締め込んでしまうとフレームを傷付けてしまう恐れがあります。
一度、ボトルケージアダプターにボトルケージとAlterLockを取付けてみてネジが飛び出す場合は、短めのネジに変更してください。
16mmのセキュリティボルトをご用意しております!
ボトルケージアダプターのご利用により、付属のボルトが飛び出してしまう場合に対応するため、16mmのセキュリティボルトをご用意いたしました。
お問い合わせフォームより「その他」をご選択いただき、以下の内容をお送りください。
無償でボルト2本をお送りさせていただきます。(※日本国内のみ)
・16mmセキュリティボルト希望の旨
・住所、氏名、電話番号
・AlterLock Gen3 デバイスの領収書や購入履歴等のスクリーンショット
・実際のボトルケージアダプターを含む写真
2. フロントディレーラーの取付け部が干渉する場合
シートチューブには一般的にフロントディレーラー(FD)の取付け部があります。以下の写真のようにバンドタイプの場合や取付け台座が大きい場合には、AlterLockだけでなくボトルケージの取り付けでも、そのままでは干渉してしまいます。
このような場合は、まずはダウンチューブへの取付けを検討してください。
シートチューブに取付けたい場合は、ボトルケージ台座用のスペーサーが市販されています。スペーサーを挟むことで、干渉せずに取付けることができるようになります。
3. フレーム形状が特殊な場合
Pinallero DOGMA Fではダウンチューブのボトル部分に段差が付いています。フレームサイズによっては、ダウンチューブへの取付け時にAlterLockデバイスとフレームが干渉する場合があります。
まずはシートチューブ側への取付けを検討し、シートチューブ側でも干渉する場合は、前述のボトルケージアダプターの使用を検討しましょう。
このようにダウンチューブに専用のボトルケージが付いていたり、特殊な構造がある場合はシートチューブへの取付けを検討してください。
4. ボトルケージ台座が無い場合
ミニベロやE-Bikeなどではボトルケージ台座が無い車種もあります。ボトルケージ台座が無い場合はAlterLockの取付けはできないのでしょうか?
そんなことはありません。多くの方がミニベロやE-BikeでもAlterLockを使用して愛車を守っています。ボトルケージ台座が無い場合はボトルケージ台座を追加してしまいましょう。
ミニベロのカスタマイズが好きな方には、お馴染みのパーツかと思いますが、「ボトルケージ ホルダー」「ボトルケージ マウント」などの名前で多数の商品があります。
自転車の好きな位置にボトルケージを取付けることができるタイプやシートポストやサドルレールに取付けるタイプなどがあります。
これらを使用することでボトルケージだけでなく、AlterLockも一緒に取付けることができます。
まとめ
- 通常はダウンチューブかシートチューブに取付ける。
- AlterLockとフレームのBB部分が干渉する場合は、ボトルケージアダプターを使用する。
- ボトルケージ台座が無い自転車の場合は、ボトルケージマウントを使用する。
様々なタイプの自転車フレームが存在するため、一部のケースでは、そのままではAlterLockの取り付けができない場合もありますが、適切な方法を用いれば、ほとんどの自転車に取り付けることが可能です。
今回の記事では、フレーム形状による理由やボトルケージ台座が無いといった理由で、取付けを諦めていた方にも簡単に検討いただける対応方法を提案させていただきました。
是非、参考にしてみてください。