「オルターロックを付けたいんだけど、フレームサイズが小さくて付けられない。」「ミニベロでボトルケージの台座がないからどうしよう。」といったご相談を受けることがあります。
そんな方々に向けて、様々な取付方法をご紹介したいと思います。
一応、電波効率的には垂直に近い方が電波は飛びやすいということはあるのですが、実際のところ、それほど大きな違いはないためシートチューブ以外に取付けることも可能です。それでは早速、みていきましょう。
1. シートチューブ
こちらが推奨箇所であるシートチューブへの取付けです。ボトルやツールボトルを挿してしまえば、気付く人はまずいないと思います。
この方式は、小さなフレームではボトル同士の間隔が狭く、ボトルが最後まで刺さらなくなるという心配があります。
また、エアロフレームではサイドへの張り出しが気になってしまうという方もいるかと思います。
実際はボトルよりもずっと幅が狭いので、エアロ効果への影響はないと思うのですが、見た目の問題ですね。
2. ダウンチューブ
シートチューブにボトルケージ台座がなかったり、シートチューブのエアロ形状が損なわれることを気にされる場合は、ダウンチューブへに取付けを検討してください。
このようにボトルケージの丸みに沿うように逆さまに取り付けるという方もいらっしゃいました。
【注意】水を満載したボトルを挿している場合など、オートガード設定では電波干渉の影響により走行中にアラームが鳴る可能性があるため、オートガードをオフにしてご利用ください。
3. サドル裏
ボトルケージ台座があればオルターロックを取付けることができます。
ボトルケージ台座がない場合は?作ってしまえばいいのです。
と言ってもボトルケージを様々なところに取付けるためのアダプターが各社より販売されていますので、それを利用するだけです。
サドル裏にボトルケージ台座を取付けるとこんな感じです。サドルと干渉する場合は、スペーサーが必要になることがあります。
なんかアンテナ感があってカッコいいかも(笑)
もちろん、ボトルケージも一緒に増設してしまうこともできます。
4. シートポスト
こちらは別のボトルケージアダプターを使って、シートポストに付けたパターンです。
様々なアダプターが販売されていますので、ミニベロや折り畳み自転車であれば長く伸びたステムに取付けても良さそうです。
5. 隠してしまう
これは取付方法ではないのですが、サドルバッグやツールケースに入れてしまうという方法を実践されている方もいます。
「アラームが鳴ったらすぐに駆け付ける。」という使い方に限定すれば、それ自体が取り外されるというリスクは敢えて無視することもできるでしょう。
【注意】通信に支障が出ないようにバッグやケースの素材がナイロンや樹脂・プラスチックであることを確認してください。
まとめ
オルターロックの様々な取付方法をご紹介しました。これで「付けられない!」という問題は解決するのではないでしょうか。
これ以外の取付方法を実践されている方がいらっしゃいましたら是非おしえてください!
余談(見せるか隠すか問題)
取付けに関連して、ユーザーさんの意見が大きく分かれる問題があります。
それは、オルターロックが「目立たないべきか、目立つべきか」という問題です。
私の感覚になってしまいますが、「目立つべきではない」という方が7割、「目立つべき」という方が3割という印象です。
目立つべきではない派の意見としては、「犯人に気づかれたくない。」「バイクに余計なものを付けたくない。」というものです。
よく分かります。見た目への拘りはもちろんですが、盗難された後のことを重視すると目立つべきではないという結論になるかと思います。
目立つべき派の意見としては、「むしろ目立つことで抑止力になってほしい。」というものです。
実際、オートバイなどの盗難とは違いスポーツ自転車の場合は若年層の個人犯が多く、組織犯であっても実行は単独であるケースも多いため、アラームが大きな抑止力になります。その意味では、アラームやGPSが搭載されていることを上手くアピールできれば、抑止力になりそうですね。