自転車盗難の実態と対策|深夜0時から2時の間に起きたロードバイク盗難

自転車盗難は、サイクリストにとって決して他人事ではありません。それは東京・大阪といった首都圏だけでなく、地方都市でも起こり得ます。今回は秋田県の大学生Kさんが深夜0時過ぎに友人と外出中に起こったロードバイク盗難事件について当時の状況や現在の防犯対策について伺いました。

ロードバイクとの出会い

Q:ロードバイクに乗り始めたきっかけを教えてください。

A:大学に入学してサークルを探していたとき、同じ高校の友人から「サイクリング部に入らない?」と誘われたのがきっかけです。体験で走ってみたらすごく楽しくて、そのまま入部しました。大会にも出ようという話になり、“いわき山ヒルクライム”への出場を決意。
せっかくならとイベントへ出場するタイミングで自身のロードバイクを購入しようと思い、ピナレロの「RAZHA 105」を中古で購入しました。サイクリング部での活動では大会や練習などを通じて多くの仲間と出会い、ロードバイクは大学生活の大切な一部になりました。

【盗難発生】深夜0時、友人とカラオケ中にロードバイクが消えた

Q. 盗難が起きたのはどんな状況だったのでしょうか?

A:盗難にあったのは深夜0時を過ぎた頃でした。友人とカラオケに行く際、最寄りの駅近くの無料駐輪場にロードバイクを停めました。駐輪場は無料で誰でも使える場所で、夜はほとんど人が通らない場所です。普段はU字ロックを使用してロードバイクを施錠していましたが、その日は慌てて家を出たため鍵を忘れてしまいました。「2時間くらいなら大丈夫だろう」と思い、そのまま駐輪してしまいましたが、2時間後に戻ると、駐輪したはずの場所から自転車が消えていました。

盗難に気づいた後の行動

Q. 盗難に気づいたとき、どのように対応しましたか?

A:すぐに友人と相談して警察署へ行き、盗難届を出しました。 ただ、警察の方からは「戻ってくる可能性は低い」と言われました。それでも諦めきれず、大学の駐輪場や駅周辺を定期的に見に行くようにしました。さらに、友人が原付バイクで近隣の住宅街を回ってくれて、放置されていないか探してくれました。毎日のように「どこかにないか」と思いながら探していましたね。

愛車との再会

Q. 実際に見つかったのはいつ、どんな形で?

A:盗難から2~3週間後のことです。出かけた際に「ついでに見に行ってみよう」と駅の駐輪場に寄ったら、なんと自分のロードバイクが戻っていました。サドルが少し下がっていただけで、傷もほとんどなかったです。まさか戻るとは思っていなかったので、心底驚きました。

ロードバイク発見時の写真

盗難から学んだ教訓

Q. 今回の経験から盗難対策で改善したことを教えてください。

A:まずは「鍵を忘れない仕組み」を作ることです。慌てていると忘れやすいので、玄関のドア横など必ず目に入る場所に鍵を置くようにしました。外出時の動線に組み込むことで、自然に鍵を持ち出せるようになりました。 また事件後はAlterLock(オルターロック)を導入しました。ロードバイクと遠く離れている時でもスマートフォンさえあれば位置情報を確認できるので安心感があり、個人的にはかなり気に入っています。
そして、「高価なロードバイクは日常使いしない」こと。通学や買い物などの日常での短距離移動はママチャリを使うようにしました。ロードバイクの普段使いを減らすことで、盗難に遭う機会そのものを減らそうと考えました。

まとめ:地方でも盗難は他人事ではない

Kさんの体験から分かるように、ロードバイクの盗難は東京や大阪など大都市圏だけの話ではありません。秋田駅周辺のように「地方都市」と呼ばれる場所でも、十分に起こり得ます。特に深夜の人通りの少ない駐輪場はロードバイクを盗難されるリスクが上昇するので注意しましょう。
また多くの人は、盗難されたロードバイクはすぐに転売されるか海外に持ち出されると考えがちです。しかし、実際には中高生や若者が一時的に乗り回すだけで、根気よく探せば戻ってくる場合もあることが、Kさんの体験からも分かります。
この体験は、地方に住むサイクリストにとっても貴重な教訓です。人がいる場所であれば、どこでも盗難のリスクはあるという現実を意識しましょう。

あなたの盗難体験をお聞かせください

AlterLockでは、自転車やバイクの盗難に関する体験談を募集しています。あなたの声が、多くのサイクリストやライダーの防犯意識向上につながります。