ユーザーマニュアル

AlterLock Gen3 デバイスのセットアップから基本操作までを説明します。

1. はじめに

AlterLockデバイスおよびAlterLockアプリの操作方法は、サービスの改善や機能のアップデートにより変更される場合があります。
本セットアップガイドの内容も予告なく変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。

2. 同梱物

AlterLockのパッケージには以下のものが付属しています。

  • AlterLock Gen3 デバイス本体
  • セキュリティボルト2本(M5 x 20mm)
  • 取付用工具
  • ステッカー

※充電用のUSB Type-Cケーブルを別途ご用意ください。

3. 使用前の準備

3-1. Charging the device

充電ポートカバーを空けて充電してからお使いください。 ご利用時には充電ポートカバーをしっかりと閉めてください。

充電状態LED表示
充電中赤色点灯
充電完了青色点灯
低バッテリー黄色点灯

※モバイルバッテリーで充電する場合、充電が完了するとLEDが消えることがあります。
※黄色点灯の状態では起動できません。 しばらく充電してから起動してください。

3-2. デバイスの取付け

自転車への取付け

「AlterLock」のロゴが印刷されている側がデバイスの表面です。
デバイスの取り付けボルト穴を自転車のボトルケージ台座に合わせて取り付けてください。
ボトルケージと一緒にデバイスを取り付けると、デバイスがより目立たなくなります。
ボトルケージ台座が無い場合は、市販のボトルケージアダプターの使用をご検討ください。

※本製品やボトルケージが破損しないように、一般的なボトルケージの締め付けトルク(2Nm以下)で取付けてください。
※取付位置とデバイスが干渉している状態で無理に取り付けると、デバイス破損の原因となります。 干渉しない場所にデバイスを取り付けるか、別途スペーサーをご用意ください。

オートバイへの取付け

ツールボックスのスペース、シートの下、またはカウルの内側に取り付け、バンドまたはナイロンストラップで固定してください。
ボトルケージアダプターを使用してハンドルバーなどに取り付けることもできますが、どのような状況でもライダーに危害が及ばないように慎重に行ってください。

※エンジンやエグゾーストパイプの付近など高温になる場所を避けてください。
※金属で覆われた場所や大きな金属面に接地しないように取り付けてください。 金属部分から遠ざけることで、各種通信アンテナの電波効率を高めることができます。
※体から20cm以上の距離を空けて設置してください。
※シート下などに格納するとアラーム音は小さくなりますが、オートバイや自動車ではアラーム音による抑止力よりも、通知や追跡機能による効果に主眼を置いています。

3-3. アプリのインストール

iOS向け、Android向けのアプリを以下のリンク先から無料でダウンロードいただけます。

アプリを起動して、ログインしてください。 アカウントをお持ちでない場合は、アプリから新規アカウント登録を行ってください。

アプリ起動時に複数のアクセス許可を求めるメッセージが表示されます。 スマートフォンの通知、Bluetooth、位置情報、バックグラウンドでのアプリへのアクセスは、すべて許可」を選択してください。 AlterLock デバイスの機能を正しく使用するには、バックグラウンドでの動作が必要です。

4. サービス加入

AlterLock Gen3 デバイスを最大限にご活用いただくには、サービス契約へのご加入が必要です。
ブラウザのこのページから手順に従ってください。 アプリ内課金により、サービス加入することも可能です。 アプリ内課金の場合は利用料が異なります。

AlterLock Gen3のアラーム機能および通知機能は、Bluetooth 接続の範囲内であればサービス加入なしでもご利用いただけます。
AlterLock Gen1、Gen2については、デバイス登録を含む全ての機能をご利用いただくには、サービスのご契約が必要です。

5. デバイス登録

5-1. 登録対象の情報を入力

  1. アプリのメイン画面で登録対象(自転車、オートバイ、自動車、その他)を選んでタップします。
  2. 画面に従い登録対象の情報を入力して登録をタップします。

※登録する写真は16:9のサイズで表示されます。 事前に画像編集アプリで16:9の写真をご用意いただくと綺麗に表示されます。
※登録対象の情報はいつでも編集できますが、登録対象の種類を変更することはできません。 変更が必要な場合は、削除してから再登録してください。
※万が一の盗難時には警察への届出や対象を特定する際に、車体番号などの識別番号を入力しておくことを推奨します。

登録対象の情報を編集・削除

  1. メイン画面で情報タブを選択し、登録対象の情報をタップします。
  2. 編集画面が表示されるので、内容を編集したり、削除することができます。

登録対象の情報を削除すると、登録対象に関連したデータ(位置情報、メンテナンス情報など)を復元することはできませんので、ご注意ください。

登録対象の切換え

すでにサービスに加入している場合は、1つのアカウントで3台までのデバイスを登録できます。 登録対象を追加したり、切り替えるには、メイン画面で対象の写真部分を左右にスワイプしてください。

5-2. デバイスの登録

  1. AlterLock Gen3デバイスをご用意ください。
  2. メイン画面でデバイスを登録をタップします。
  3. STEP 1でAlterLock Gen3を選択します。
  4. STEP2でデバイスボタンを3秒間押し、「開始」をタップします。
  5. Bluetoothペアリング要求画面が表示されたら、「ペアリング」をタップします。
    ※スマートフォンの機種によっては、ペアリング要求が表示されない場合があります。
  6. ペアリングに成功すると、「AlterLockデバイスの登録が完了しました」と表示されます。

※デバイスが起動すると、60秒間ペアリングモードになり、赤LEDが点滅します。
※ペアリングが失敗する場合は、アプリを再起動してから再度お試しください。
※ペアリング中と表示されたままの場合は、スマートフォンのBluetooth設定を確認し、”AlterLock3 “で始まるデバイスが登録されている場合は削除し、アプリを再起動して再度ペアリングをお試しください。
※上手くいかない場合は、ファクトリーリセットをお試しください。

iOSの場合

停止したデバイスを再登録する場合は、スマートフォンのBluetooth設定を確認し、「AlterLock3」で始まる該当デバイスを削除してからアプリに再登録してください。

Androidの場合

デバイスを初めて登録すると、「バックグラウンド接続を許可する」というメッセージが表示されることがあります。 設定を開くをタップして、位置情報の権限画面に移動し、常に許可を選択してください。

6. ファクトリーリセット

すでにペアリング済みのデバイスを再登録したり、別のスマートフォンに再登録したりするには、ファクトリーリセットが必要になる場合があります。

通常、ファクトリーリセットは、デバイスがアプリから解除されると自動的に実行されます。 ただし、何らかの問題でデバイスのペアリングができない場合は、以下の手順でファクトリーリセットを実行してください。

  1. デバイスをAlterLock のロゴを下に向けて水平な面に置き、「ピッ」という音がするまでボタンを5秒間押します。
  2. 次に、AlterLock のロゴが上になるようにデバイスを置き、「ピー」と音が鳴るまで5秒間ボタンを押してください。
  3. 工場出荷時リセットの後、デバイスはシャットダウン状態になります。
    デバイスを登録するには、ボタンを3秒間長押ししてアクティブにしてください。

セキュリティ上、デバイスを装着したままファクトリーリセットを行うことは困難な設計となっております。
解除したデバイスを再登録する場合は、スマートフォンのBluetooth設定を確認し、「AlterLock3」で始まる該当デバイスを削除してからアプリに再登録してください。

7. 基本操作と動作の仕組み

7.1. アプリ画面

アプリのメイン画面では以下の操作を行うことができます。

  1. 感度:ロック時の異常検知の感度を調整します。
    ※自転車の場合、Lowはサイクルラックへの駐輪に最適化しています。
  2. オートロック: Bluetoothの接続状態と電波強度に応じて、ロック状態を自動が切り替わります。
  3. 通知:異常検知時のスマートフォンへの通知のオン・オフを切り替えます。
  4. 位置情報:デバイスの位置を示す地図画面を表示します。
  5. 詳細設定:デバイスの詳細設定を行います。
  6. 画面下部: タップするとロック、アンロックが切り替わります。 右側のアイコンはBluetooth接続状態を示します。

※デバイスはBluetooth接続時のみ操作可能です。
※アラーム音と鳴動時間は、詳細設定 > アラーム設定で設定できます。

7-2. ロック・アンロック

デバイスがロック状態になると、異常検知が有効になります。 動きが検出されると、アラームが鳴り、スマートフォンに通知が送信されます。
ロック/アンロックモードを切り替えるには3つの方法があります。

アプリからの操作

デバイスとBluetooth接続中にメイン画面下部のエリアをタップすると、ロック/アンロックが切り替わります。

デバイスボタンによる操作

デバイスとBluetooth接続されたスマートフォンが近くにある状態で、デバイスのボタンを押してロック/アンロックを切り替えます。
ボタンによるデバイスのロック/アンロックに失敗する場合は、スマートフォンをポケットに入れている場合など、Bluetoothの信号が弱いことが原因である可能性があります。 その場合は、詳細設定 > デバイス > ボタン動作感度 から感度をHigh側に調整してからお試しください。

オートロック

メイン画面でオートロックが有効になっている場合、デバイスはBluetoothの接続状態、信号強度を判断し、ロックモードとアンロックモードを自動的に切り替えます。
スマートフォンをポケットに入れているときなど、Bluetooth信号が弱いために意図せずスマートフォンがロックされてしまう場合は、詳細設定 > デバイス > 自動ロック感度からスライダーで感度レベルを調整してみてください。

オートロック中に手動でロック状態を変更した場合は、オートロックが無効になります。

注意事項
※オートロック機能は、スマートフォンのBluetoothデバイス自動接続機能を利用しています。 スマートフォンの機種やOSのバージョンによっては、Bluetooth接続がスムーズに行われず、オートロック機能が意図した通りに動作しない場合があります。
※スマートフォン本体の省電力機能が有効になっている場合や、アプリケーションに必要な権限が付与されていない場合は、オートロック機能が動作しない場合があります。

7-3. 異常検知アラーム

  1. デバイスがロック状態のときに一定レベル以上の動きが検出されると、アラームが鳴ります。
    初回は警告音が10秒間鳴り、さらに動きが検出されると大音量のアラームが鳴ります。
  2. 動きを検知するとスマートフォンに通知が届きます。
  3. アンロックするか設定した時間が経過するとアラーム音が停止します。

※Bluetooth切断状態での通知には、サービス加入が必要です。

※初回通知は、速報性を優先するため、位置情報を取得しないことがあります。
1回目の警告音は、設定にかかわらず10秒間です。 アラーム音は詳細設定から鳴動時間や音のパターンを設定できます。
※初期設定では、デバイスがロックされている間、3回目以降に動体が検知されてもアラームは鳴りません。 これは盗難に備えてアラームを鳴らし続けるよりも、できるだけ長くデバイスを追跡するためにバッテリーを節約する方が適している場合が多いためです。 この設定は「詳細設定」 > アラームで変更できます。
※スマートフォンへの初期アラームの通知は、デバイスの通信状況により、Bluetooth接続状態で通常数秒、長距離通信状態で数十秒かかる場合があります。

7-4. 位置情報の追跡

ロックモード後、2回目以降の異常検知後に位置情報を取得し、スマートフォンに送信します。
最終位置を特定するため、位置情報の取得は移動中ではなく静止状態から開始します。
位置情報を受信してからスマートフォンに通知されるまで、通信環境によっては数十秒かかる場合があります。
位置情報の取得中や送信中にデバイスのロックを解除すると、トラッキング状態が解除されます。

※所有者のスマートフォンとBluetooth接続されている場合、スマートフォンの位置情報を使用する場合があります。
※GPSによる初回の位置情報の取得には、最大で3分程度掛かる場合があります。 短時間に連続して位置情報を取得する場合は、取得時間が短くなります。
※位置情報の取得には、周囲の電波環境や前回の通信結果に応じて、GPSまたは周囲のWi-Fiと4G基地局の情報を使用します。
※GPS衛星の電波が受信できず、周囲にWi-Fiアクセスポイントが少ない場合には位置情報の精度が低くなったり、位置情報が取得できない場合があります。

8. その他の機能

8-1. 事故検知

事故検知機能は、詳細設定から有効にすることが可能です。 事前にアプリから緊急連絡先を設定してください。

※本機能のご利用にはサービス加入が必要です。

事故検知は以下の仕組みで動作します。

  1. 事故検知
    デバイスが大きな衝撃とその後の転倒を検知すると、ビープ音が10秒間鳴ります。
  2. 緊急連絡先への通知
    測位後、指定した緊急連絡先に支援を求めるテキストメッセージを送信します。
  3. 事故検知のキャンセル
    事故検知から30秒以内にデバイスのボタンを押すことで、メッセージを停止することができます。

警告
※本機能は、すべての事故の検知・通知を保証するものではありません。
※振動や落下の激しい走行環境では、誤検知が発生する可能性があります。
※緊急連絡先への通知は、デバイスがデータ通信可能な無線環境にあることが必要です。

8-2. Advanced device settings

AlterLock Gen3デバイスの詳細設定については、こちらのページをご参照ください。

8-3. シャットダウン

セキュリティ上の理由から、本製品はデバイス側の操作のみでシャットダウンすることはできません。
アプリのメイン画面から「詳細設定」> デバイス > シャットダウンでデバイスの電源を切ることができます。

デバイスを機内に持ち込む場合は、通信電波が出ないようにあらかじめシャットダウンしてください。

9. バッテリー稼働時間

デバイスのご利用環境における稼働時間の目安は以下のとおりです。

状態稼働時間
移動なし最大90日
1日1回以上の移動約 45~60日
盗難時の追跡状態約 30日

※電波環境が非常に悪い場所では、通信や測位の時間が長くなり、バッテリー稼働時間が上記の目安よりも大幅に短くなることがあります。
※広い温度範囲で動作するように設計されておりますが、0℃以下または45℃を超えるような環境では稼働時間が短くなったり、バッテリーの劣化が早まる可能性があります。
※バッテリー駆動時間は、デバイスが実行するアラーム、GPS測位、データ送信の数によって異なる場合があります。

バッテリーを長持ちさせるコツ

デバイスを極端に高温または低温の場所に保管しないでください。

直射日光下での日常的な保管や夏場の自動車の車内、凍結するような低温状態で長時間保管したり、充電を繰り返すとバッテリーがダメージを受け、稼働時間が短くなる可能性があります。

長期間デバイスを使用しない場合、シャットダウンしてください。

長期間使用しない場合は、約1時間充電した後、アプリからデバイスをシャットダウンしてください。

10. LED表示について

LED表示とデバイスの動作状態は以下の通りです。

状態LED表示
ペアリングモード赤色点滅 (60秒間) ※1
充電中赤色点灯
充電完了青色点灯
低バッテリー黄色点灯 ※2
ロック青点灯 (1秒間)
アンロック青点灯 (2秒間)
アラーム / 測位 / 通信中青色点滅

※1. 購入後またはファクトリーリセット後、ボタンを3秒間長押しするとペアリングモードになります。
*2. The device can not be started up when the yellow light is on. しばらく充電してから起動してください。
※充電中のロックや通信時に紫色で点滅することがあります。 この動作は異常ではありません。

ご不明な点につきましては、よくある質問をご確認いただき、解決しない場合はお問い合わせください。