自転車盗難の実態と対策|8か月後に戻ってきた愛車と防犯対策の教訓

自転車盗難は、サイクリストにとって決して他人事ではありません。特にロードバイクは高額で狙われやすく、愛車を失う喪失感は計り知れません。今回は、大阪市内で実際にロードバイクを盗まれ、8か月後に戻ってきたFさんに、当時の状況や現在の防犯対策について伺いました。

自転車との出会いについて

Q:盗まれたロードバイクについて教えてください。

A:盗まれたのはスペシャライズドの「ルーベ」です。ロードバイクにはもう13〜14年乗っていて、そのルーベは5年ほど前にショップの勧めで購入しました。主にロングライドやブルベに使っていました。週に3〜4回は練習で乗っていて、時々通勤にも利用していましたね。

盗難の発生状況

Q:盗難に気づいたのはどんな状況だったのでしょうか?

A:自宅の駐車場に置いていたのですが、その日は車で外出していて自転車が丸見えの状態になっていました。普段は車の陰に隠れて見えにくいんです。鍵はチェーン式ダイヤルロックを使っていましたが、自宅では鍵をかけない日もあり、その日はたまたまかけていなかったと思います。帰宅した時、自転車がなくなっていて、最初は主人が乗っていったのかと思って電話しましたが違いました。すぐにおかしいと気づいて、主人と手分けして夜遅くまで探しましたが見つからず、その日のうちに警察へ盗難届を出しました。

捜索から発見まで

Q:その後はどのように捜索されましたか?

A:1か月くらいは毎日近所を探し、オークションやフリマサイトもチェックしていました。でも同じモデルは出ていても、サイズや傷の位置が違っていて、私のものではありませんでした。

Q:発見されたのはいつ、どのように?

A:盗難から8か月後、警察から連絡がありました。犯人の自宅から9台もの自転車が押収され、その中に私の自転車も含まれていたんです。

犯人について

Q:犯人はどんな人物だったのですか?

A:定年退職後、お金に困って窃盗を繰り返していた人だったそうです。もともと自転車好きで、盗んだバイクを実際に乗り回していたとのこと。私の自転車もよく乗られていたようです。 さらに警察の方から「何度も下見をして狙っていた」とも言われました。私の家の近くを通る機会があり、そのたびにチェックしていたようです。

Q:戻ってきた自転車の状態は?

A:見た目はむしろ綺麗に手入れされていました。でもクランクの長さなど細かい部品が色々と交換されていて、元の状態には戻せませんでした。大事なロングライドイベントで一緒に走った思い入れのあるバイクなので処分できず、今は倉庫に眠っています。

防犯対策の変化

Q:盗難後、防犯対策はどのように変わりましたか?

A:盗難から1週間以内に新しいロードバイクを購入し、それを機に自宅では完全に室内保管に切り替えました。駐車場にはもう置きません。外出時はワイヤーロックと盗難防止デバイスの「AlterLock」を併用しています。特に宿泊イベントやブルベでは、ホイールが汚れていたりするので、ホテルのオープンスペースや道路沿いに置かざるを得ない場面がありましたが、AlteLockがあることで安心して駐輪できました。コンビニなどで少し目を離すタイミングも不安でしたが、少し動かしただけでもアラームが起動するのでだいぶ安心感が増しました。

まとめ

Fさんのケースは、「鍵をかけていなかった日」が狙われた典型的な盗難例でした。警察庁の統計によれば、自転車盗難の約6割は無施錠の状態で発生しています(参考:警察庁 生活安全局「自転車盗難の実態」)。またロードバイクが見えやすい位置にあったことも犯人に狙われる要因ということもわかりました。これらの経験からFさんは必ず室内保管することや、ブルべなどのイベント時や普段のサイクリングの際はワイヤーロック+AlteLockを組み合わせることで盗難対策の改善を行いました。 このような実際の体験は「盗難は決して他人事ではない」という強いメッセージを与えてくれます。あなたの大切な愛車を守るために、今日からできる対策をぜひ始めてください。

あなたの盗難体験をお聞かせください

AlterLockでは、自転車やバイクの盗難に関する体験談を募集しています。あなたの声が、多くのサイクリストやライダーの防犯意識向上につながります。