自転車を購入した時、車体以外にも準備する物ってありますよね。
ヘルメットや鍵、そしてタイヤの空気入れなど…必要な備品はたくさんありますが、もう一つ重要な事、それは自転車の保険に加入する事です。自転車の中でも、特にロードバイクのような高価なスポーツ自転車は盗難に狙われやすく、盗難対策は必須です。
また、自転車の盗難は例年トップレベルの件数をほこり、日本国内での認知件数は年間でなんと18万件です。このような状況の中で今、自転車の向けの盗難保険が増えてきています。
今回の記事では、自転車の盗難保険についてご紹介するとともに、盗難保険とAlterLockサイクルガードサービスを比較してみました。
2018年 全国の刑法犯罪認知件数トップ5
自転車の盗難の現状と対策は以下の記事で詳しくご紹介しています。合わせてお読みください。
自転車に関する保険の種類
まず挙げられるのが自転車保険です。自転車保険は、自転車に乗っている時に発生した損害を補償する保険です。例えば自転車事故によって相手に怪我をさせてしまった時に、治療費などを補償してくれます。最近では、自治体で加入が義務化されている所もあり、自転車保険に加入する人は増加しています。
そして自転車保険の他には車両保険や盗難保険が挙げられます。車両保険は事故などで自転車が破損した時に修理費の補償をしてくれ、盗難保険は自転車が盗まれてしまった時に、代わりの自転車を購入するための費用を補償してくれます。
自転車の盗難保険を詳しく紹介
ここからは盗難保険の補償内容を詳しく見ていきたいと思います。
まず代表的な自転車の盗難保険をまとめてみました。
保険名 | ZuttoRideのずっと自転車盗難車両保険 |
運営会社 | ZuttoRide少額短期保険株式会社 |
補償内容(車両) | 全損または半損の場合に保険金を支払う ※支払い額はプランによって異なる |
補償内容(盗難) | 盗難に遭って発見できない場合 または発見時に全損の場合に保険金を支払う |
対象自転車 | 全ての自転車 |
購入金額 | 購入金額1万円以上(税込) ※上限は995万円 |
加入時期 | 購入から90日以内 |
補償期間 | 1年 or 2年 ※協定保険価額が1万円未満になるまで更新可 |
その他 | ・購入時のパーツ・アクセサリーも補償対象 ・プラン内容を5パターンから選べる ・盗難保険単独でも付帯可能 ・全損諸費用保険金有(廃車や買い替え時の諸費用を補償) |
金額(1年) ※盗難・全損・分損スリム | 10万保障: 4,163円 |
20万保障: 8,258円 | |
50万保障: 20,539円 | |
金額(1年) ※盗難のみ | 10万保障: 2,900円 |
20万保障: 5,745円 | |
50万保障: 14,279円 |
保険名 | すぽくる |
運営会社 | au損害保険株式会社 |
補償内容(車両) | 全損または半損になった場合に保険金を支払う |
補償内容(盗難) | 盗難に遭って発見できない場合 または発見時に全損の場合に保険金を支払う |
対象自転車 | スポーツ自転車のみ |
購入金額 | 購入金額が10万円以上(税込) |
加入時期 | いつでも |
補償期間 | 1年 ※更新可 |
その他 | ・購入時のパーツ・アクセサリーも補償対象 ・盗難保険単独では付帯不可 |
金額(1年) | 10万保障: 3,300円 |
20万保障: 6,600円 | |
50万保障: 16,500円 |
保険名 | みんなのスポーツサイクル保険 |
運営会社 | SBI日本少額短期保険株式会社 |
補償内容(車両) | 全損または半損の場合に保険金を支払う |
補償内容(盗難) | 盗難に遭って発見できない場合 または発見時に全損の場合に保険金を支払う |
対象自転車 | スポーツ自転車のみ |
購入金額 | 購入金額が20万円以上(税込) |
加入時期 | いつでも |
補償期間 | 1年 ※更新可 |
その他 | ・購入時のパーツ・アクセサリーも補償対象 ・盗難保険単独では付帯不可 |
金額(1年) | 10万保障: 加入できない |
20万保障: 6,600円 | |
50万保障: 16,500円 |
・全損…修理ができない状態、または修理費が保険会社と決めた一定額を上回った場合
・半損…保険会社と決めた金額の一定割合内で修理できる場合
この表からわかるように、車両保険と盗難保険は基本的には一緒のプランとして提供されています。
補償内容としては、事故などで自転車が全損もしくは半損になった場合・盗難に合った場合・盗難後見つかっても全損だった場合に保険金が支払われます。
支払われる金額も、運営する会社や選択するプランによって異なり、自転車の購入時の全額が補償されるものや、購入金額の何割かの補償となるものがあります。
また、自転車の盗難件数と自転車乗車中の事故の件数は圧倒的に盗難の数の方が多いため、盗難対策として加入する意味合いが強いと言えます。
盗難保険の価格
次に盗難保険の価格についてです。
自転車の盗難保険は車体価格によって変わってきますが、およそ車体価格の10分の1から20分の1程度が一般的です。
以下に一般的な自転車盗難保険の1年間の保険料をまとめました。
車体価格別、盗難保険の保険料(年額)
- 10万円:3,000円~6,000円
- 20万円:6,000円~10,000円
- 30万円:10,000円~15,000円
- 50万円:15,000円~22,000円
自転車保険は1,000円から加入することが可能ですが、自転車の盗難保険料はそれと比べ割高だと感じる人が多いのではないでしょうか。
なぜ、こんなに盗難保険が高いのかというと、それは冒頭に説明したように盗難被害に遭う自転車が非常に多いから。
盗難被害に遭う自転車が多くては保険会社も保険料を安くはできませんよね。
ロードバイクなどのスポーツ自転車は価格が高価になればなるほど保険料は上がっていくので、盗難保険への加入を躊躇する人もいるのではないでしょうか。
盗難保険のメリット
保険料が割高な盗難保険ですが、やはり一番のメリットは万が一自分の愛車が盗まれても、また新たに自転車を購入する費用に充てられるということです。
また購入時に取り付けたパーツやアクセサリーの費用も補償対象になる保険も多く、盗まれたとしても被害を最小限にすることができます。
車両保険も一緒になっているので、車両が壊れてしまった場合も安心ですよね。
そして、自転車の盗難認知件数は20万件ですが、これはあくまでも認知件数。
それ以外を含めると実際の盗難数はもっと多くなります。この現状で盗難保険に加入するという事はとても大切です。
盗難保険のデメリット
一方で盗難保険には様々な条件が決めれている事が多いです。
自転車の購入時から1カ月以内でないと加入できないなど、期間が決められている場合もあります。
また保険料が高いというのも加入を躊躇してしまう原因の一つです。
そしてもちろん、盗難保険に加入していても盗難を防げるわけではありません。
保険金を受け取り、新しい自転車を購入することができても、世界にひとつの大切な愛車を盗まれてしまえば、同じものは戻ってこないのです。
AlterLockと盗難保険
盗難保険は自分の愛車が盗まれてしまった時に、新車の購入費用を補償してくれますが、盗難そのものを防止する事はできません。
万が一盗まれてしまえば、世界でたった一つの愛車は戻ってこないのです。
その一方で、本サイトで取り扱っているGPS付き盗難防止アラーム『AlterLock』は、盗難保険のように盗まれてしまった後の補償はありませんが、常に愛車を見守ることができ、GPSとアラームを組み合わせた新しい盗難防止策を提供しています。
ここで、盗まれてしまった後の事を考えて盗難保険に加入すべきか、もしくはAlterLockを導入して盗難を抑止すべきか、盗難保険とAlterLockを比較してみました。
AlterLockは振動検知アラーム+GPS+通信機能を搭載したセキュリティデバイス!その機能と費用について
まずAlterLockとは、振動検知アラーム+GPS+通信機能を搭載した、ロードバイクなどのスポーツ自転車向けの盗難防止サービスです。
自転車に取り付けたデバイスがスマートフォンアプリと連携し、自転車の異常を検知するとアラーム音が鳴り響き、犯人を威嚇することができます。
また同時に、スマートフォンに異常を通知することで、所有者はすぐに愛車のもとへ駆けつけることが可能です。
万が一、盗まれた場合でもGPSと通信機能により、ロードバイクの位置を追跡して発見をサポートすることもできます。
また、AlterLockの初期費用はデバイス代として約1万円。そしてサービス利用料として月額400円程度が掛かります。
Alterlockと盗難保険を比較してみた
加入年数 | 1年目 | 2年目 | 3年目 | 4年目 |
---|---|---|---|---|
盗難保険(10万) | 3,000円 | 6,000円 | 9,000円 | 12,000円 |
盗難保険(20万) | 6,600円 | 13,200円 | 19,800円 | 26,400円 |
盗難保険(50万) | 16,500円 | 33,000円 | 49,500円 | 66,000円 |
AlterLock | 14,000円 | 18,000円 | 22,000円 | 26,000円 |
ここまでの内容を踏まえて盗難保険とAlterLockの費用を比較してみました。
まず20万以下の自転車の盗難保険の平均料金は年間3,000円~6,000円。
AlterLockは初期費用にデバイス費用が約1万円、それに加えてサービス利用料は年額4,000円ほど掛かります。
これを踏まえると20万以下の自転車の場合は、盗難保険に加入する方が費用が少なく済むでしょう。
また、盗難保険は加入可能時期が決まっている事があるため、新車を購入したらすぐに入りましょう。
盗難保険に入ることで、万が一愛車を盗まれてしまった時の準備ができ、金銭的にも精神的にも落ち着いて対応できるでしょう。
一方で20万以上する自転車の場合を考えてみましょう。
20万以上の自転車の盗難保険の平均料金は年間6,000円~。
そしてさらに50万以上の自転車だと、年間の保険料が20,000円を超えてくる物もあります。
また、盗難保険に加入可能な時期を過ぎてしまっている事もあり得ます。そんな時は盗難に気を付けつつAlterLockを導入した方が費用が少なく済むでしょう。
ミドルグレードに近いバイクであれば、AlterLockの方が安く、いつでも加入する事ができます。自転車を安全に見守りつつ、AlterLockを付けて安心なサイクルライフを送ることができます。
AlterLockと盗難保険を賢く利用しよう
AlterLockは盗難を抑止し、盗難保険は盗難された後の事を補償してくれます。
AlterLockや盗難保険に入っているからと言って必ず盗難を防ぐことができるとは断言はできませんが、盗難対策を確実に行い、また万が一盗難された時の準備をしていれば、より安心・安全にサイクルライフを送ることができるはずです。
今一度自転車の盗難対策を見直し、盗難保険とAlterLockの導入を検討してみませんか。