AlterLock サイクルガードサービス

AlterLockがボトルケージ台座を選んだワケ

「AlterLockはなぜボトルケージ台座に取り付けるの?デバイスが見えないように内装式とか出来ないの?」という疑問にお答えしたいと思います!
今回は、どうしてボトルケージ台座に取り付ける方式になったのか、正直ベースな開発経緯も交えてお伝えしていきたいと思います。

なぜ、ボトルケージ台座なのか?

結論から言うとボトルケージ台座というのは、ほとんどのロードバイクに存在していて、ほぼ唯一の規格が統一されている箇所だからです。他のパーツとは違い、調整などで外さなければならないケースが少なく、盗難防止ボルトで取付けた場合のデメリットも小さくなります。


外装か内装か

開発経緯から思い返すと、まず最初は見えないところに内装したいという考えがありました。
見えないところに組み込むとなると、考えられるのは以下のような箇所です。

  • フレームの内部(BB付近など)
  • ヘッドチューブやステムの内部
  • シートポストの内部

フレーム内部の場合

デバイスの一部を露出することが難しいため、充電の問題があります。
Di2などから電源を取れるといいのですが・・・そもそもDi2限定の製品になってしまいます。
BB付近の場合は、地面に近い位置になるため、電波が飛びづらくなるというデメリットもありました。

ヘッドチューブやステム内部の場合

工夫すればデバイスの一部を露出させて充電することができます。
しかし、通信チップやアンテナのサイズを考えると、十分な電波強度を確保することが難しく、内装されたワイヤーとの干渉や複数の規格を考慮する必要があります。
ステムごと開発してしまうという手段もありますが、多数のサイズを用意するためには、金型だけで莫大なコストが掛かってしまいます。

シートポスト内部の場合

こちらも基本的にはステムと同じですが、シートポストの場合は盗難防止ネジで取付けてしまうと、必要なときに高さの調整や取り外しが出来なくなってしまうというデメリットがあります。


電波干渉について

内装化の検討において、最大の敵は電波干渉です。
ロードバイクなどのフレームは、アルミやカーボンが主流です。アルミは電波を遮りますし、カーボンも電波を吸収します。
アンテナだけを上手くフレームに這わせたりすれば良さそうですが、電波干渉する素材にぴったり接触してしまうと、大幅に電波効率が下がることになります。また、アンテナが露出していたら、そこを破壊されやすいという懸念もありました。


外装方式の検討

ここで内装は難しいという判断に至り、外装方式で検討を進めました。

外装方式としては、以下の方式が候補になりました。

  • フロントディレーラーの台座を利用
  • フレームにバンドで固定
  • ボトルケージ台座を利用

フロントディレーラーの台座を利用する場合

フロントディレーラーの位置はほぼ決まっていますが、メンテナンス時に邪魔になりそうです。
フロントディレーラーと共締めになるため、ディレーラーの調整に致命的な影響が出兼ねません。
台座がないフレームも沢山あるため、やはり共通化は難しそうです。

フレームにバンドで固定する場合

フロントディレーラーのバンド固定方式のように、フレームに金属などのバンドで固定する方式は最後まで候補に残りました。
デバイスをアタッチメントのようにして、複数のフレーム径に対応するバンドを開発する必要があります。
それでもエアロフレームのように真円ではないフレームへの取り付けは出来なくなってしまいます。
柔軟性のある金属ベルトを使った場合も、ちょっと見栄えが悪くなってしまいそうです。


最後まで残ったボトルケージ台座

というわけで、最後まで候補に残ったのがボトルケージ台座でした。
ボトルケージ台座に決まった後も、デバイスの形状、電波効率の最適化、小さなフレームでの干渉を極力さけるための薄型化と強度の両立など苦難の道のりが続きますが、それはまた別の機会に!

左から順に初期プロトタイプ、初代モック、3Dプリンタ試作品、製品型