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盗難からロードバイクを守るために!盗難対策と心構えについて

ロードバイクを盗難から守るためには、犯行の手口や場所を理解しておくことが大切です。盗難に遭いやすい状況を知ることによって、盗難防止の対策を立てることができます。もちろん、保管方法や鍵の掛け方だけではなく、いつでも盗難に遭う可能性があるのだという危機意識を持つことが、盗難対策の基本です。この記事で紹介する犯行手口や盗難対策を把握し、盗難への心構えを身につけましょう。

ロードバイクは非常に狙われやすい自転車

毎年、非常に多くの自転車が盗難に遭っています。なかでも高級なロードバイクは、特に狙われやすいということを意識しておく必要があるでしょう。車体から目を離したほんの数分程度に盗まれたというケースもあるため、油断はできません。高価なロードバイクの盗難においては、窃盗団のようなプロの犯行によるものを思い浮かべがちですが、実際にはごく普通の青年や中高生による窃盗が非常に多いものです。ネットオークションなどにより誰でも自転車やパーツを転売することができるようになったことも、若年層による犯行が多い理由のひとつと考えられます。

2017年 東京都 年代別の検挙人員割合



自転車盗難における犯行の手口を知ろう

自転車が盗まれる状況というのはさまざまです。一方、価格や重量といった特徴から、ロードバイクの盗難における犯行の手口にはいくつかの規則性があります。盗難に遭いやすいパターンを意識しておくことで、ロードバイクが盗まれるリスクを少しでも下げることができるでしょう。

【犯行の手口1】よく見るロードバイクに目をつける

ロードバイクのドロップハンドルや、精巧に塗装されたフレームは、それだけで目を惹きます。こうしたロードバイクがいつも同じ場所に停めてあると目立つため、盗難の対象になりやすいのです。特に、常習犯の場合は特定の駐輪場に張り込み、ロードバイクをはじめとするスポーツ自転車が駐輪するのを待っていることもあります。そのため、駅前や学校、集合住宅の駐輪場のように、たとえ人目につく場所であったとしても狙われやすいことに変わりはありません。また、スポーツバイクの専門店が入っている大型ショッピングモールもロードバイクが集まりやすく、盗難が多いといえます。

【犯行の手口2】鍵を切断して持ち去る

自転車の盗難全体でみた場合、施錠ありの状態で盗難に遭った件数は半数近くを占めます。鍵の切断は何もプロの窃盗団によるものとは限りません。ホームセンターで購入できる持ち運び可能な工具さえあれば、素人であってもワイヤーロックやチェーンロックを切断できるからです。

2017年 東京都 施錠状態による被害割合

【犯行の手口3】売却せずに乗り回す

転売目的ではなく、単純にロードバイクの性能に目をつけて犯行に及ぶケースもあります。このような場合は自分の足として乗り回され、最終的にどこかへ放置されることも多いものです。被害者がSNSなどによって盗難被害の情報を拡散している場合は、放置された車両が運よく発見されることもあります。

【犯行の手口4】車で持ち去ってしまうケースも

自転車の鍵は、駐輪場所で破壊されるとは限りません。人目につかない場所へ車体を運んでから破壊することも考えられます。ロードバイクは非常に軽く、ひとりでも持ち運ぶことが可能です。そのため、転売を目的とした計画的な常習犯はそのまま車に積み込んでしまうこともあるのです。鍵は必ず地面につながった構造物を含めて施錠し、持ち運びできないようにしておく必要があります。

【犯行の手口5】パーツも盗難の対象になりやすい

ロードバイクを構成するパーツも高価なものが多いといえます。そのため、パーツだけが盗まれる被害も後を絶ちません。ライトやサイクルコンピュータはワンタッチで外すことができます。また、ホイールは特に高価なパーツのひとつである一方で、やはり簡単に外せてしまえるものです。たいていのホイールはクイックリリースを採用しており、取り外しに工具を必要とはしません。

自転車盗難の犯行手口

  • 目を付けられたら人目に付く場所でも盗まれる
  • 鍵を切断して持ち去る
  • 売却せずに乗り回すパターン
  • 車で持ち去って転売するパターン
  • パーツも盗難の対象になりやすい

ロードバイクの盗難が多い場所はどこか

自転車の盗難事例を確認すると、盗難が多い場所というのがわかります。こうした場所には駐輪しないようにすることが一番ですが、どうしても停めざるを得ない場合もあるでしょう。盗難が多い場所に駐輪するときは、特に注意を怠らないようにするとともに、駐輪時間を最小限にとどめるようにすることが重要です。

【盗難場所1】自宅は最も危ない場所

自転車盗難が最も発生する場所は、実は自宅の敷地内です。犯人が侵入可能な場所でさえあれば、集合住宅の駐輪場や自宅の軒先であっても安心はできません。マンションの場合、エントランスがオートロックで施錠されていたとしても、駐輪場には侵入できてしまうことが多いものです。また、夜間は人目が少なくなるだけではなく、防犯カメラによる犯人の特定も難しくなりがちです。

2017年 東京都 施錠状態による盗難発生場所

【盗難場所2】人目につきやすい大型ショッピングモールも要注意

多くの人目に触れるはずの大型ショッピングモールですら、盗難に遭ったという事例はSNSでも多数報告されています。駐輪場に監視員がいる場合でも、常にすべての自転車を監視するのは難しいものです。目の届かないところで鍵を切断したり、地球ロックされていない自転車をそのまま持ち運んでしまったりすることが考えられます。

【盗難場所3】駅や学校の駐輪場は目をつけられやすい

日常の足としてロードバイクに乗る人が駅や学校の駐輪場を使用するということは、そこにいつもロードバイクがあることを知らしめているようなものです。実際、こうした駐輪場での盗難事例が多いのは、いつも長時間停められている自転車に対して、犯人が目をつけやすいからでしょう。定期的に停める場所を知られるということは、鍵の種類をあらかじめ教えることにもつながります。つまり、切断用の工具を準備される隙を与えることになるのです。

【盗難場所4】路上や店先も安心できない

コンビニやカフェ、レストランのように、数分から数十分程度の滞在で目を離した隙に盗まれたという事例も報告されています。また、サイクリストが多く集まるカフェなども油断はできず、実際に盗難に遭ったというケースもあります。どれだけ短い時間であったとしても、車体から離れる場合は必ず盗難対策を行いましょう。

【盗難場所5】イベント会場は高級自転車の宝庫

ロードレースやエンデューロのようなイベント会場は、その規模を問わず狙われやすい場所のひとつです。実際、高級なロードバイクが何台もまとめて盗難に遭ったというケースもあります。地球ロックできるような場所が一部のロードバイクに独占されると施錠も難しくなり、かえって盗難に拍車をかけているといえるでしょう。また、イベントの性質上、高価なパーツで構成されたロードバイクも多く集まります。こうしたパーツのみを狙った盗難も発生しており、油断はできません。

自転車盗難が多い場所

  • 自宅やマンションの敷地内
  • 大型ショッピングモールの駐輪場
  • 駅や学校の駐輪場
  • カフェなどの店先や付近の路上
  • レースなどの自転車イベント会場

ロードバイクを守るための具体的な盗難対策について

プロの窃盗犯は思いもよらぬ方法で犯行に及ぶこともあるため、盗難を完全に防ぐというのは難しいものです。しかし、つぎにあげるような対策をいくつか組み合わせて行うことで、盗難のリスクを確実に減らすことができます。

【駐輪・保管方法1】必ず室内保管を行う

住宅の敷地内でも盗難される事例が多いことを踏まえると、自宅でロードバイクを安全に保管する方法は室内保管のみであり、それ以外の選択肢はないと考えるべきでしょう。やむを得ずガレージやベランダで保管する場合は、外から見たときにロードバイクであることがわからないようにしておくことで、盗難のリスクを下げることができます。車体にカバーを掛けておけば、風雨や紫外線の影響も抑えられます。



【駐輪・保管方法2】駐輪時間は最小限にとどめる

当然ながら、駐輪時間が長ければ長いほど、盗難やいたずらに遭う確率は高まります。駐輪時間の長短は、駐輪場所とも関連があります。コンビニのような場所は駐輪時間も短くなりがちです。一方、駅や学校、大型ショッピングモールの駐輪場は停める時間が長くなることも多く、狙われるリスクが上昇します。どうしても駐輪時間が長くなる場合は、容易には手が出せないように厳重な盗難対策を行うべきでしょう。

【駐輪・保管方法3】同じ場所への駐輪は極力避ける

いつも同じ場所に駐輪することは、計画的な犯行に巻き込まれる可能性を高めてしまいます。駅や学校の駐輪場はその性質上、決まった時間に停めることが多くなるため、所有者の行動を把握したうえで犯行に及ぶこともあるでしょう。やむを得ず駐輪場をいつも使用する場合は、鍵を厳重にするだけではなく、監視員や監視カメラの配置にも気を配っておく必要があります。

駐輪・保管のポイント

  • 自宅では必ず室内に保管しよう
  • 駐輪時間は最小限にとどめよう
  • 同じ時間に同じ場所に駐輪するのは極力避けよう

【盗難対策1】ワイヤーロック、チェーンロック、ブレードロック

軽くて伸縮性のあるワイヤーロックは最も多く利用されている鍵のひとつですが、小さな工具でも切断できてしまうため、短時間の駐輪であっても非常に不安です。チェーンロックやブレードロックは、ワイヤーロックに比べて一段と重量が増しますが、堅牢性も高くなります。最近では、「OTTOLOCK」のように軽量さと堅牢さを両立させた鍵もあります。ただし、いずれも切断されるリスクがあるため、それだけに頼るのは心許ないといえます。

【盗難対策2】いざという時にはU字ロックを

鍵のなかでも最も堅牢であるといわれているのが、U字ロックです。重量は300g以上、なかには約1kgもする鍵もあり、重ければ重いほど堅牢になる傾向にあります。ただし、携行性に優れているとはいいがたく、バックパックや大型のサドルバッグに入れる必要があるのが難点です。また、軽量さを求めるロードバイクの特性上、U字ロックとの相性はあまりよくありません。常に携行するよりは、駐輪場面に応じて使い分けるのがよいでしょう。

【盗難対策3】アラーム・通信機能つきのデバイスでリスクを下げる

アラームや通信機能を装備したデバイスには振動検知機能が備わっており、盗難やいたずらをしようとした犯人をひるませる効果が期待できます。どれだけ堅牢な鍵をもってしても、盗難やいたずらを確実に防ぐことは難しいものです。しかし、振動を検知したときに所有者がすぐに通知を受け取り、間を置かずに愛車のもとへ向かうことができます。鍵だけでは得られない盗難抑止効果と安心感を得ることができるでしょう。

【盗難対策4】盗難後の発見率を上げる位置追跡デバイス

位置追跡デバイスは盗難後の発見率を上げることに重点を置いているのが特徴です。デバイスは大きく2種類に分かれており、Bluetoothのネットワークで位置情報を追跡するものと、GPSを使用して位置情報を直接確認できるものがあります。

Bluetooth方式

Bluetooth型における通信の有効範囲は、およそ数十メートルです。この有効範囲内で同じ製品を使用しているユーザーのネットワークを利用し、位置情報を追跡します。そのため、人口が密集した地域で特に効力を発揮します。しかし、財布のような落とし物の探索には効果が高いものの、自転車はどこへ運ばれてしまうのかわからないものです。盗難車の追跡に利用するのは難しいといえるでしょう。

GPS方式

一方、GPS型ではデバイスに搭載されたGPSモジュールが衛星から位置情報を受信します。空が見える場所でさえあれば位置情報を受信できるため、Bluetooth型よりも自転車の追跡に適しているといえるでしょう。ただし、位置情報を所有者に知らせるには通信手段を必要とするため、サービス料が別途かかることに注意が必要です。また、GPS機能は消費電力が高く、すぐにバッテリー切れを起こします。したがって、「AlterLock」のように盗難時にのみ動作するような仕組みを持つデバイスが適しています。

盗難対策アイテム

  • 短時間の駐輪でもワイヤーロックではなく、より堅牢なカギを使おう
  • やむを得ない長時間の駐輪には、強固なU字ロックがベスト
  • 振動検知アラームで盗難抑止効果と安心感を得る
  • 位置追跡デバイスは、Bluetooth方式ではなくGPS方式を

【鍵の掛け方1】地球ロックは基本中の基本

地球ロックとは、地面につながった構造物や、サイクルラックのような重量物を巻き込んで車体に鍵を掛けることです。鍵をつけたまま自転車が持ち去られるというリスクを回避できるため、盗難対策の基本中の基本になります。

【鍵の掛け方2】鍵は地面につかない位置で掛ける

どんなに頑丈な鍵であっても、テコの原理を利用したり、工具に足で体重を掛けたりすると、簡単に切断できてしまうものです。犯人に有利な状況をつくらせないように、鍵は地面につかない高い位置で施錠するようにしましょう。

【鍵の掛け方3】ホイールを含めた施錠を

クイックリリースを採用したホイールは工具なしで簡単に外せるため、鍵はホイールごと施錠するのが一般的です。前後のホイールもまとめて施錠する場合、それなりに長いチェーンやワイヤーが必要となります。そのため、場合によっては複数の鍵を使うことも検討しましょう。

カギの掛け方

  • 地球ロックが基本中の基本
  • カギは高い位置で掛けよう
  • フレームだけでなく、ホイールも含めて施錠を

【パーツの盗難対策1】ライトやサイクルコンピュータは手間でも外すべき

ライトやサイクルコンピュータも単体で1万円以上するものがあり、盗難されることが多いものです。しかし、こうしたパーツをまとめて施錠することはできません。短い間でも車体から離れる場合は、多少面倒であっても毎回取り外して持ち歩くようにしましょう。

【パーツの盗難対策2】ホイール盗難に効果を発揮する専用パーツ

ホイールの盗難対策として、専用のパーツを利用する方法があります。クイックリリースの代わりに専用パーツを使用すれば、特殊な工具でしかホイールを外せなくなるのです。もちろん、ホイール自体が外しにくくなるという難点はあるでしょう。しかし、ホイールを外す場面はたいていメンテナンスやホイールの交換時のみであり、プロのように1分1秒を争うような状況で外すことはまずありません。

【パーツの盗難対策3】専用ボルトでサドルの盗難を防ぐ

サドルやシートポストはアーレンキーがあれば誰でも簡単に外せるパーツです。特に、カーボン製のサドルやシートポストは高価であることから、盗難に遭いやすいといえます。ボルト部分をアーレンキーでは回せない専用のものに交換することで、盗難を防止することが可能です。

パーツの盗難対策

  • ライトやサイクルコンピュータを付けたままにしない
  • ホイールはクイックリリースに代わる専用パーツで盗難防止
  • 防犯性の高いボルトに交換してサドルの盗難を防ぐ

盗難への心構えを常に持ち続けることが大切

どれだけ対策を行ったとしても、盗難に遭うことがあります。そのため、高級なロードバイクは狙われるものだという心構えを常に持っておくことが大切です。自宅ですら安心はできないため、手元に置く場合には室内保管を基本にしましょう。また、外出先でも長時間の駐輪を避けるだけではなく、目を離すときにはワイヤーロック以外の鍵で地球ロックすることが必要です。「AlterLock」のような振動検知アラームやGPS機能を持ったデバイスを併用することで抑止力や安心感を高めることも重要です。


ロードバイクの盗難対策は、鍵だけではなく心構えも大事

盗難対策を確実に行うためには、サイクリストの心構えも重要です。ふとした油断から鍵を掛けずに駐輪した結果、愛車が盗まれたのでは悔やむに悔やみきれません。少しでもロードバイクから離れる場合は、どんな状況でも必ず盗難対策を行うようにしましょう。多くのサイクリストが盗難対策を徹底すれば、全体として盗難件数は下がり、盗難しようとする人も減るという好循環をつくっていけるはずです。

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