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プロフィール
主な成績
- 2021年:ツアー・オブ・ジャパン総合10位、新人賞、全日本選手権TT U23 2位
- 2022年:ツール・ド・北海道山岳賞、全日本選手権TT U23優勝
- 2023年:全日本選手権TT5位、おおいたアーバンクラシック10位、ツール・ド・九州第2ステージ3位
- 2024年:全日本選手権TT6位、全日本選手権ロード6位
インタビュー
日本からヨーロッパのロードレースシーンへ飛び込み、世界の舞台で挑戦を続ける若きプロサイクリスト、留目夕陽選手。自転車競技の道を選んだ彼は、大学在学中にヨーロッパ挑戦のチャンスを掴み、EFデベロップメントチームでの活躍を経て、現在はワールドチームに所属しています。
留目選手が歩んできた道のり、ヨーロッパでの競技環境や生活面、防犯意識の重要性、そしてAlterLockとの出会いや使用感について語っていただきました。
まずは自己紹介とこれまでの経歴について教えてください。
留目さん:留目夕陽です。高校の自転車競技部に入部したことがきっかけで本格的に自転車競技を始めました。当初は自転車の推薦で高校に入学しようと考えていたのですが、不合格となってしまったんです。まさかの結果に悔しくなり、それから火がついて本気でトレーニングに打ち込むようになりました。
高校は幸いにも一般入試で合格することができましたが、競技部には多くのライバルがいて、彼らに負けたくないという気持ちが日々のモチベーションに。大学進学も自転車競技の成績によってスポーツ推薦で進むことができました。
大学2年の際にNIPPOの大門監督からの勧めがありヨーロッパ挑戦を決意し、19歳で渡欧。現地で2年間EFデベロップメントチームで活躍したことで、21歳でワールドチームであるEFエデュケーション・イージーポストとの契約を得ることができました。
ヨーロッパでの競技環境や日本との違いについて教えてください。
留目さん:ヨーロッパと日本の競技環境の違いは多くありました。まず、ヨーロッパでは競技そのものに対する認識がまるで違います。プロとして活動している選手も非常に多く、子供の頃からレースを走っていて競技に人生を賭けているという雰囲気もあり、強い刺激になっています。
また、プレッシャーとの戦いは、どの選手にとっても避けられない課題だと思います。日本人選手だから特別というわけではなく、ヨーロッパの現地選手でもプレッシャーに押しつぶされてしまうケースを実際に目にしています。周囲の期待が大きすぎると、逆に実力を発揮できなくなることもあるので、いかにそのバランスを取るかが本当に難しいところです。
また、練習内容も異なりました。日本での練習は基礎的な体力作りが中心でしたが、ヨーロッパでは実際のレース状況に即した、より実践的なトレーニングが求められます。
生活面では慣れてきた部分はありますが、言語や食事の違いによるストレス、孤独感を感じることもあり苦労しました。
日本とヨーロッパでは防犯意識の違いもありますか?
留目さん:はい、防犯意識も大きく違いますね。昨年、スペインのジローナに住んでいた時に、家に強盗が入ったことがありました。その際、たまたま自転車はなかったのですが、他の選手の貴重品やパソコンやスーツケースが盗まれてしまいました。そのときに自転車があったら、高価だし運びやすいので間違いなく盗まれていたと思います。
ヨーロッパでは、高価な自転車が狙われるケースが頻発しており、とあるプロチームのバイクが全部持っていかれたというニュースもありましたね。防犯対策をしっかりしないと本当に盗難のリスクが高いと感じています。また、レース会場やチームの拠点でも盗難が起きることが多く、チームや選手たちは常に警戒しながら行動しています。
とはいえ、防犯意識は人それぞれです。海外の選手でも鍵を持っていない人もいれば、持っていても細いワイヤーロックだったりします。トイレ休憩やカフェ休憩でバイクから離れることもありますが、それ単体では防犯効果はかなり低いですよね。
日本での防犯対策はどのように感じますか?
留目さん:コンビニやカフェで鍵をかけることが少ない日本のサイクリストを見て、もっと防犯意識を持った方が良いなとは感じています。実際はトレーニング中のコンビニ休憩で毎回鍵を掛けるのは面倒だという気持ちもよく分かりますけど。。。
今年も大きなサーキットでのエンデューロイベントで複数のバイクが盗まれたという話題がありましたし、日本のレースイベントでの盗難も後を絶たないように思えます。イベント会場では鍵を掛ける人はほとんどいませんが、会場には比較的簡単に部外者も入れてしまいますからね。
それからサイクリストに人気のパン屋さんとかレジまで長い行列になっているところもありますよね。サイクルラックにポンと置いて防犯対策をしていない人も多く見られますが、簡単に持ち去られて無くなってしまうリスクを考えると、バイクも高価になっていますし、意識を変えていかないといけないですね。
AlterLockとの出会いは?
留目さん:最初にAlterLockを知ったのは、ACTIVIKEの西谷さんに誘われた食事会でのことです。その場にネクストスケープの小杉社長もいらっしゃって、『ヨーロッパで活躍するサイクリストに是非会ってみたい』ということで。その後も何度か一緒にサイクリングや食事に行ったりして、IT企業であるネクストスケープがサイクリスト目線で開発するオルターロックという製品についても知りました。
AlterLockなどの防犯デバイスを使用していて、具体的に役立った場面はありますか?
留目さん:特に海外でのトレーニング時にAlterLockが役立っています。ヨーロッパでの練習は仲間と行うこともありますが、ソロライドの方が多いので、周囲に頼れる人がいない状況が多いです。そんな時でもAlterLockのアラームや通知があると、万が一の時に自分のスマホにすぐ知らせが来るので心強いですね。
また、カフェなどの休憩場所で自転車を見える位置に停めるのが難しい場所も多いんです。そういった環境でもAlterLockを使うことで、少し離れても自転車をしっかり守っているという安心感があります。音が鳴るだけで盗難抑止にもなるし、バイクに付けられる軽量な防犯デバイスはとても便利だと思います。
AlterLockのデザインや機能について感じたことはありますか?
留目さん:僕は特にオートロック機能が便利だと感じています。自転車から少し離れただけで自動的にロック状態になるので、アプリで操作する手間がなくなるのが助かりますね。Bluetoothの接続が時々安定しないこともあるので、そこが改善されれば更に良くなると思っています。
また、防犯デバイスとして見た目をもっと「防犯らしく」目立させることで、盗もうとする人への抑止力が高まるのではないでしょうか。
例えば、デバイスに目立つ警告の表示をつけるなど、AlterLockが取り付けられている自転車だと一目でわかるようにするのも良いかもしれません。目立たせたくない人もいるかもしれませんが、実際、何も知らない人から見たらただの黒いデバイスに見えてしまうので、防犯のためには、目立つデザインや警告シールが有効だと思います。
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今後の目標についても教えてください。
留目さん:目標はグランツールへの出場です。日本代表としてヨーロッパの一流選手と戦えるレベルに達したいと思っています。これまでのレースを通して、自分が強くなっている実感はあります。それでも、トップレベルの選手と比較して、まだ不足している部分があると痛感しました。特に、長時間のレースを走ったラスト10分でのパワーなどが課題です。
筋力、ポジション、持久力など様々な要因について、チームの監督やコーチと話し合いながら、もっと体力と技術の強化に努めています。将来、グランツールで走り、世界の舞台で自分の実力を試したいですね。
選手としての成長や挑戦を通じて、最後に日本のサイクリストにメッセージをお願いします。
留目さん:サイクリングは単なる移動手段でなく、人生に多くの楽しさと挑戦をもたらしてくれるものです。まずは気軽に友達と走ることや、好きな場所に行くことから始めてみると良いと思います。カフェ巡りや景色を楽しむのも、サイクリングの素晴らしい楽しみ方の一つです。僕のように競技で上を目指す方法もありますが、それだけがサイクリングの楽しみではありません。
また、サイクリング中にふと立ち寄りたい場所があっても、『盗まれるかもしれないから』と諦めるのは残念ですよね。盗難防止対策をしっかりしていれば、もっと自由にサイクリングを楽しむことができると思います。AlterLockのようなデバイスを活用し、自分の愛車をしっかり守りながらサイクリングを心から楽しんでください。