ソロツーリングは、自由に自分のペースでバイク旅行を楽しめる点が魅力です。しかし、初心者にとっては、準備不足や予期せぬトラブルが心配の種になることも多いでしょう。本記事では、ソロツーリング初心者が安心して旅を楽しむために押さえておきたい5つの注意点を紹介します。その中から特に盗難対策については具体的な事例を用いて紹介します。これらのポイントを参考に、充実したソロツーリングを実現しましょう。
1. 目的地の選定と事前調査
初めてのソロツーリングでは、無理のない距離や安全なルートを選ぶことが重要です。長距離ツーリングに挑戦する前に、近場で練習するのも良いアイデアです。また、目的地周辺の気象条件や交通量、ガソリンスタンドや休憩施設などの情報を事前に調べておくことで、安心して旅を進めることができます。さらに、オフラインで使える地図アプリやナビゲーションツールを活用すれば、電波が届かない場所でも安心です。
2. バイクの点検・メンテナンス
ツーリングに出発する前には、バイクの点検が欠かせません。タイヤの空気圧やブレーキの状態、ライトやチェーンのチェックを行い、必要に応じてメンテナンスを行いましょう。また、長距離を走行する際は、予備のツールやパーツを持参することをおすすめします。特に、ドライバーなどの工具セットやもしもの時の交換に備えて予備のスパークプラグなどがあると安心です。
3. 安全装備の確認
ソロツーリングでは、安全性を最優先に考える必要があります。必ずヘルメットやプロテクターを装着し、夜間走行時には反射材を使用しましょう。また、突然の雨に備えて、防水ウェアを持参するのも大切です。予期せぬ天候の変化にも対応できる準備を整えることで、より快適なツーリングが楽しめます。
4. 体調管理と休憩の重要性
ツーリングは体力を消耗します。初心者ほど無理な走行をせず、こまめに休憩を取ることが大切です。長時間の運転は集中力を低下させ、事故のリスクを高めるため、適切なタイミングで休憩を取りましょう。また、水分補給や軽食を取ることで、体調を整えながら安全に旅を続けられます。
5. 緊急時の対応策と安全確保
ツーリング中にトラブルが発生した際の対応策を事前に考えておくことが、安心して旅を楽しむためのカギです。事故や故障に備えて、携帯電話のバッテリー管理やモバイルバッテリーを持参することが推奨されます。また、盗難防止のためのバイクロックや防犯グッズを使用し、一人旅だからこそ特に安全に気を配りましょう。緊急時の連絡先やレッカーサービスの情報を事前に確認しておくと安心です。
盗難対策
どういった場所で盗難される?
まずは、オートバイの盗難がどういった場所で発生しているか、データをもとに見てみましょう。
こちらは東京都の令和5年度のオートバイにおける盗難件数の割合です。半数が住宅での盗難が占めていますが、ツーリングなど出先でも油断してはいけません。道路上、駐車場、駐輪場について詳しく見ていきましょう。
道路上 (16.7%)
ツーリング中の一時停車時、道路脇にバイクを停める場合は特に注意が必要です。窃盗犯は僅かな時間でオートバイを持ち去ってしまいます。トイレや水分補給など少し離れる場合も油断せず、盗難対策を行いましょう。実際にオートバイの盗難件数の37%は鍵のついた状態で盗難されています。目立つ場所でかつ監視の届く範囲に停めることも重要です。
駐車場・駐輪場 (11.3%)
ソロツーリングでは、カフェや飲食店、旅館などを訪れる機会も多いでしょう。特に駐車場や駐輪場のセキュリティがしっかりしている施設を選ぶことが重要です。しかし、すべての施設が万全な防犯対策を整えているわけではありません。そのため、自分自身でもしっかりと盗難対策を行うことが大切です。例えば、停車中にはホイールロックやディスクロックといった物理ロックを使用し、さらにGPS追跡デバイスを組み合わせた二重の防犯対策をおすすめします。こうした対策を講じることで、ツーリング中の不安を軽減し、より安心して楽しむことができるでしょう。
引用元:東京の犯罪(令和5年版) 警視庁
盗難対策はアラームとGPS追跡デバイスを併用がおすすめ
物理的なロックに加えて、電子デバイスを活用することで、盗難防止の効果をさらに高めることができます。「アラーム」や「イモビライザー」は、バイクが振動や衝撃を受けた際に大音量の警報を発することで、盗難を未然に防ぐことができます。特に、人気のない場所や夜間に駐車する際には、このアラームが犯人に対する強力な威嚇となり、盗難を躊躇させる効果があります。
また、「GPS追跡デバイス」をバイクに装着することで、万が一盗難に遭った場合でも、バイクの位置を特定することが可能になります。これにより、盗難後の早期発見が期待でき、バイクの回収につながる可能性が高まります。「AlterLock」のようなGPSデバイスは、アラーム機能と盗難対策に特化した追跡機能を併せ持っており、非常に軽量でバッテリー稼働時間も長いため、外出時の盗難対策に最適です。
GPSデバイスを選ぶ際には、デバイス単独での通信機能を持っていること、異常があった際にスマートフォンに通知する仕組みがあるか確認するようにしましょう。
結論
ソロツーリングは自由で楽しいものですが、事前準備と注意を怠るとリスクが伴います。特に盗難対策は重要で、アラームやGPSデバイスを活用することで、愛車を守る確率が大幅に高まります。初心者は、紹介した5つの注意点を参考に、自分のペースで安全な旅を楽しんでください。
安全第一で、最高のソロツーリングをお楽しみください!