AlterLock サイクルガードサービス

【活動報告第2弾】 アラームの大音量化とアンテナ試験

今回は第2回の活動報告となります。
前回は全体の開発スケジュールと主なデバイスの改良内容に触れましたが、今回はその中でもアラームの音量とアンテナ試験について、少し詳しくお伝えしていきたいと思います。

第1弾は以下の記事をご確認ください。

アラーム音量について

デバイス本体からアラームが鳴るのがAlterLockの特長のひとつですが、多くのユーザーの皆様からは「音量をもっと大きくしてほしい」という要望がございました。

結論としてはアラームの音圧を約3倍(+10dB)にすることができました。一般的な子供用の防犯ブザーを上回るくらいの音量です。音量を上げるためには、電圧を上げる、共鳴空間を増やす、ブザーの直径を大きくする、といった手段があります。薄型の筐体ではどれも非常に困難な課題でしたが、部品の特注も含めて調整を行っています。

この音量が十分と感じるかどうかは人それぞれの主観によるところが大きいですが、現行版よりも音量をアップすることで抑止力を高めるという目的は達成できたかと思います。

ロードバイクの窃盗を目的とする犯人の多くは、単独犯の若年層であり、たとえ組織犯であっても末端の実行レベルでは単独の若者であるケースが多いと聞きます。それだけ物理鍵の破壊と車体の持ち去りが容易であることの現われでしょうか。

しかし、単独である犯人はコソコソと犯行に及ぶため、アラームが鳴って所有者がすぐに駆け付けてくると思えば、その場から逃げ去る可能性が高く、アラームは非常に有効な抑止力となります。一方で、アラームがどれだけ大音量で鳴ったとしても、周囲の通行人が盗難を防いでくれるわけではありません。 アラームが鳴ってスマホに通知が来たら、すぐに駆け付けられる状態にしておくことが重要です。

アラームの大音量化にともなう懸念と解決策

現行バージョンをお使いの方はよくご存じかと思いますが、自分で誤ってアラームを鳴らしてしまったり、サイクルラックで隣の人がぶつかって鳴ってしまうこともあるかと思います。

「家族や近所に迷惑で困った」「恥ずかしい思いをした」というお話も伺いました。開発者である私ですら、解除を忘れてアラームを鳴らしてしまうことがあるので、解消したい問題でした。

これに対して、第2世代のAlterLockでは、初回のアラーム音を比較的に小さな警告音にすることで対応します。この機能はもちろんアプリからON/OFFすることが可能です。また、現行バージョンではロックモードのとき、数分の間隔を空けて、振動を受けるとアラームが何度も繰り返し鳴ります。

万が一スマートフォンが壊れてしまったり、ペアリングができなくなった場合に、アラームを鳴らしながら乗らないといけないという不安や、盗難に遭ってしまった場合でも、アラームが延々と鳴り続けることで、犯人の注意を引きデバイスが破壊されてしまう懸念もありました。

この問題に対しては、振動を受けてアラームが鳴る回数を制限できるようにします。これまでどおり複数回アラームが鳴ることで犯人への抑止力は保ちつつ、それ以降はステルスで位置情報の追跡だけが行えることになります。

通信頻度や位置情報の精度についても改良がありますが、また次回お伝えできればと思います。

アンテナ試験について

第2世代のAlterLockは、筐体をより細くするためアンテナ基板が非常に小さくなり、他の部品からの干渉もあるため、アンテナの放射効率の確保に苦労しました。

アンテナについては私自身は専門家ではないため、世界的に有名なスマートフォンメーカーでアンテナの研究開発をリードしてきた専門家に入っていただき、最適なアンテナの選定やテストと調整を繰り返しました。

もちろん単純なアンテナの試験ではありません。サイクリストが実際に使う上で支障がないように、フレームの素材による違い、ボトルケージの有無、ボトルの有無、ボトル内の水やツールの有無などの影響も考慮して、最大のアンテナ効率を目指しました。(水が満タンに入っているボトルは外していただくのがベストではありますが。。。)

その結果、Sigfoxの電波送信もGPSの電波受信も現行版を上回る数値を出すことができました。これには筐体の形状や取付方法の見直しも含まれますので、削り出しのデバイスが完成するころにご紹介できればと思います。

最後に

今回はアラームとアンテナについて、かなり長くなってしまいましたが、アプリやファームウェアの開発も順調に進んでおります。次回はその辺りについてもお届けできればと思います。それではまた次回の配信まで、夏のサイクルライフをお楽しみください。

※こちらでお知らせした内容はリリースまでに変更になる場合があります。